補・・・おぎなう
聴・・・きこえ
器・・・きかい
私はこれからとてもネガティブで残念な言葉を書きます。
補聴器を使用しても、お客様の聴力は回復しません。
でも、聴こえ方はきっと良くなります。
なぜなら、補聴器はあくまで聴こえを補う器機だからです。
補聴器は、お客様の聴こえに必要な音量を届けます。
届いた音は、お客様が環境音なのか、言葉なのかを脳で判断します。
言葉の聴き取る能力を「語音明瞭度」で数値化しています。
その数値が高ければ高いほど補聴器の装用効果も大きく見込めますが、
50%以下の場合、補聴器を装用しても、音は聴こえるけど、言葉は何を言っているのかよくわからない状態になってしまいます。
まず、「語音明瞭度」は聴こえづらくなった年数と比例することが多いです。
脳が言葉を聞き取る環境でなくなった場合、さぼってしまいます。
一度失ってしまった能力は回復することはありません。
そのため、まだある程度聴こえているうちに補聴器を着け始めることがとても、とても大切なのです。
補聴器を購入するにあたり、確認することは大きく2つです。
①必要な音量(dB デシベル)による機種選定
②「語音明瞭度」の数値
特に②の「語音明瞭度」が大切です。
Q.50%以下の方は補聴器を装用しても全く効果は無いの?
A.そんなことはありません。まず、補聴器を装用していない裸耳の状態よりも環境音と言葉が届きますので、メリットはあります。
しかし、どんなに高性能な補聴器を装用しても、言葉の聞き取りには限界があることだけはお伝えをしなければなりません。
考え方としては、
補聴器を装用し、今の生活をより快適に過ごすということです。
補聴器を購入すれば、20代のように健康な状態に戻る・・・ということはないので、販売時にはかならずお伝えをしています。
今回の内容ちょっとポジティブではありません。
でも、補聴器ですらこの状態です。
通販の集音器の販売にここまで確認しますか?
絶対にしていません。対面販売ですらないので。
補聴器は人生を大きく変える買い物です。
我々も、お客様も後悔のない買い物をしていただきたく、良い事も悪いこともあらかじめお伝えし、それでもより快適な生活のために補聴器をお買い上げいただきます。
検討材料のない状態で悩まれるより、一度ご相談をいただければ補聴器を装用する、しないではなく、どの補聴器にしようか・・・とご検討いただいたほうが良いと思います。
大泉町にございます
メガネのイタガキ フォリオ大泉店へ
ぜひお越しください。