こんにちは! メガネのイタガキ吉川店です。
聞こえることの不思議についてお話ししております。
今回は少し重たいテーマ、季節の風物詩、虫の音が聞こえなくなった理由について
のお話です。
文明の発展が進み、人間の住む場所は都会化していきました。
それにともない草や土の面積が減り、それは自然の中で生息する虫の数を減らしています。
また、環境の変化、大地、大気の汚染もそれに拍車をかけているのは心に痛いところです。
とあるお客様が言いました。
「うちの庭から聞こえていた、虫の音が年々聞こえなくなってきてね」。
年配の男性です。その言葉を聞いたご家族の方が言いました。
「うるさいくらいに鳴いてるよ!」
……実は虫の音が聞こえなくなっていたのは当人の耳が少しずつ聞こえにくくなっていた
からだったのでした。
人間の耳は自然と衰えていきます。
特に高い音から少しずつ聞こえなくなっていきます。
高齢になったから……ではなく、人間の可聴域と言われる20kHzは若いときだけ聞ける
もので、モスキート音に代表される高音に関してはもはや20代では聞こえない音となります。
少し話を戻しましょう。
年配の男性は補聴器をつけることになりました。
補聴器に慣れてきたときに、こんなことをおっしゃってました。
「ああ、虫の音が聞こえるようになった。季節を感じるなぁ」
ーー虫の音が聞こえなくなった理由、実はこんなケースもあり得るのです。