こんにちは! メガネのイタガキ吉川店です。
遠視についての話、いよいよ最終回です。
前回は軽い遠視でもメガネはかけた方がよい、とお答えしました。
今回はその理由を説明いたします。
人間の体は不思議に繋がっており、ひとつの動きに連動して
他の部分が動くことがあります。
右手の指先で丸を描きながら、左の指先で四角を描くという動きを
してみてください。大抵の方は両方丸か、四角を描いてしまうことでしょう。
左右別々の動きをするにはある程度訓練が必要です。
人間の目にも ”近見反応” というものがあります。
近くを見るとき、寄り目になる、というのがそのひとつです。
ここで遠視と密接に関係してくるのが毛様帯筋の調節です。
近くを見るとき、近くのものにピントを合わせるために毛様帯筋がぐっと働きます。
遠視の方は遠くを見るときに毛様帯筋を使って調節してみているといいました。
この近見反応により、遠視の方の場合、遠くを見ようとしているにも関わらず
目は寄り目をしようとしてしまいます。
寄り目をするときは眼球の周りにくっついている6本の眼筋を複雑に操作して
いるのですが、その力加減が狂ってくると斜視になってきます。
つまり、遠視を放っておくと斜視になる危険があるんですね。
斜視になると右目と左目で見る絵がずれ、うまく一枚の絵として見れなくなります。
当然、物の距離感もとらえられなくなり、3Dの映画も楽しめなくなります(最近少ないですね)。
ですから目がいい! と思っていても安心できません。
もしかしたら軽い遠視が隠れているかも。
眼科に行き診てもらうのが一番ですが、メガネ店でも簡単な確認はできます。
よりよい視生活のために、一生付き合う大切な目ですから、
気軽にご相談いただければと思います。
笑顔でお待ちしております(^^